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I♡バッハ

愛読しているメルマガに、思わずコピペしたくなる内容が書かれていました。
以下に引用します。

あと一週間で、S先生とお会いします。そのとき、S先生が、ピアノを演奏して
くださると伺いました
それで思い出したのが、バッハのプレリュードです。
先生は、バッハのプレリュードを「非常に数学的な曲だ」と言っておられました。
どういうことかなあと考えました。
もしかしたらそれは、音楽を感情から切り離して語っておられるのではなくて、むしろ
その逆で、感情が生まれるもっと手前の、宇宙の構造そのものにバッハのプレリュードが
触れている、という意味なのかなと思いました。
あまりどなたにも言えないほどのことですが、大学のとき、私は大学のサークルで
T大学フィルハーモニーでヴァイオリンを弾いていました。(恥ずかしいほど下手です)
バッハも演奏しました。たくさんのクラシックの音楽も聴きました。そして思ったのは、
バッハのプレリュードには、わかりやすいメロディや、物語のような起承転結はないように
思うのです。同じ型、同じ進行、同じ法則が、少しずつ姿を変えながら、淡々と流れて
いきます。

そして、その音の流れは、不思議なほど人の心を落ち着かせ、「ここに戻ってきていい」
と語りかけてくるように感じられます。だから、私はバッハを聞いていたかったです。
今思うにそれは、この音楽が人間の感情に直接訴えているのではなく、宇宙の秩序と、
身体のリズムに直接触れているからなのかもしれないなあと思うのです。
S先生がよく話されるように、宇宙は、バラバラの部品でできているのではなく、
ひとつの法則が、さまざまな形で現れている世界です。
惑星が中心をめぐり、原子の中で電子が回り、血液が心臓を中心に循環し、呼吸が静かな
円を描くように、すべては「まわる」というリズムの中にあります。
バッハのプレリュードもまた、その円環の構造を、音としてそのまま立ち上げたものの
ように思えます。
数学的、という言葉は、冷たさや無機質さを意味するのではなくて、むしろ、秩序がある
からこそ、安心が生まれるということなのかなと、私は推測するばかりですが思いました。
だからこそ、バッハの音楽は、ボイジャー宇宙探査機に載せられ、宇宙へと運ばれて
いったのでしょうか。

そしてそれは、決して、西洋音楽の代表としてではなく、言葉や文化を超えて伝わる
比率、周期、構造のメッセージとして、もし、まったく異なる知性が人類の音を受け取る
としたら、感情より先に、秩序や関係性、リズムに反応するって考えられたのかなと
思いました。

S先生がその日にどんなふうにピアノを弾いてくださるのでしょう。もしかしたら、
ピアノは言葉を使わない講演なのかなとワクワクしています。

「宇宙は、こんなふうにできている」
「いのちは、こんなふうに流れている」
それを、数式ではなく、音で、身体で、その場に響かせる。
いのちは終わらないこと。分かれても、離れていないこと。すべてが、入れ子のように
重なり合い、共鳴し合っていること。

今、バッハのプレリュードを聴きながら、先生の演奏は、対談の空間に響き、聞いている
人の身体を通り抜け、また静かに宇宙へ戻っていく……。
ああ、本当に楽しみです。その一瞬に立ち会えることを、私は、とても大切に感じて
います。

そして、また、Dちゃんの詩を思い出しました。Dちゃんはこんなことを言っていました。

「月から見た地球も お月さんのように きれいにしとるやろか」

この言葉を思い出したとき、私は、S先生が話してくださる
「ゆらぎ」のお話と、どこかとても似ていると感じました。
S先生は、僕とボールがあって、ボールを投げた瞬間に、僕とボールが、僕になって、
あなたはあなたとボールになったりする、そんなふうに世界は固定されていない、
とおっしゃいます。
見る人と、見られるもの。こちらと、あちら。その境界は、いつも揺れ動いているのだと。

Dちゃんの言葉も、同じ場所を指しているように思えるのです。

Dちゃんは、ここに立ったまま、月の場所に立ち、そこから地球を見ている。
想像しているというより、視点そのものが、すっと移動しているように感じます。

地球を見る月。月を見る地球。見るものと、見られるものが、ゆっくり入れ替わる。

Dちゃんはこちらにいながら、月へ心を飛ばしているのではなく、もともと、そのあいだに
立っているのかもしれません。

S先生が物理の言葉で語られる「ゆらぎ」と、Dちゃんが詩の言葉で差し出してくれる
世界。
その二つは、とても静かに、同じ場所で響いているように、私には感じられるのです。

引用終わり。

私がバッハを聴くたびに感じる「言葉にならない思い」がここに集約的に書かれているように思えて、感動しています。

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