シニアのための健康発声講座第2回、11名の方にご参加頂き、無事終了しました。
今日は合唱をなさっている方が複数参加されたので、少し座学も加えつつ実習しました。
まず、「よい息、よい声、よい響き」と板書。
「よい息」は、呼吸のしくみの話です。
息とは呼吸なので、呼吸筋の話になります。
軽く胸を張って胸郭を拡げ、あくびをして横隔膜を下げれば空気が入ってくる。
姿勢を保ったまま一定の速度で息を吐き続け、息がなくなったら脱力。
それ以上吸わないで、また吐き続けます。
呼気を長持ちさせることができます。
呼気を支えるために下半身の筋肉を使うことも感じて頂きました。
「よい声」は、声帯のお話です。
ハミングで声帯を柔らかく閉じ、最小限度の振動で動かします。
声帯の動きをよくして音域を拡げるため、セミやフクロウ、ヤギ、牛の鳴き声などを真似します。
呼気が強くスピーディーでないと喉を傷めてしまうので、呼吸の練習とセットで行います。
「よい響き」は、共鳴のお話です。
音は硬いものに当たって反響します。
人体で言えば骨。共鳴に一番大きな役割を果たす蝶形骨洞に息を飛ばす練習。
下顎の力を抜くエクササイズと、軟口蓋を挙げて口蓋垂の後ろのスペースを開け、腹圧をかけて呼気を上に飛ばす練習をしました。
他にも、舌のストレッチや笑う練習など、その場で思い付いたことをいろいろやってみました。
最後に「もみじ」を歌っておしまい。
お腹が温かくなりました、というご感想が多かったのが印象的でした。
次回は2週間後の9月19日です。ご近所の方、おいでをお待ちしています。