かねてからの懸案だったものの、なかなか一歩が踏み出せずにいた「シニアのための健康発声講座」。
先日の「歌曲研究会」開催の余勢を駆って、えいやッと第1回をスタートさせました。
会場は我が家の近くの砂取コミセン。ここで毎週やっている体操教室に通っているので、まずは体操のお仲間に声をかけてみました。そしたらお2人の方が来て下さって、そのうちお1人は妹さんも連れてきて下さったのです。
「今回はちょっと予定が合わないけど、来月から参加するね」と言って下さった方もあり、嬉しい限り。
あとは、私の個人的な生徒さんたちや合唱団の方が3人来て下さいました。遠くから来て下さった方もあり、感謝感激。そしてもう1人、私の知らないところでこの講座を宣伝して下さった方があったらしく、飛び込みで参加して下さった方もいらっしゃいました。初回としてはまずまずの好発進。
「シニアのための」と謳ってはいますが、老若男女どなたでもOK。毎月1・3金曜日の午後という時間設定なので必然的にシニア中心にはなるでしょうが、今回は30代の生徒さんも来て下さって、「久し振りにしっかり声を出せて、生きてるな~って感じしました」と嬉しいご感想を下さいました。
年齢とともに鼻歌さえ声がひっかかって出にくくなってきた、と仰る面々に、まずは「あくび」と「笑い」で喉頭蓋を立てる(開ける)ことと息を上向きに飛ばすことをお伝えしました。これをやるには腹圧が必要です。そして、胸郭が拡がります。この2つをまずは体得して頂くのが「健康発声」の基本のキ。壁に貼り付いたり、後ろ向きに歩いたりして胸郭を拡げる実習をしました。
響く声のために「軟口蓋」をしっかり挙げる練習もしました。それを保ったまま声を出すには、下半身も含め全身の筋力を総動員です。
最後に「ふるさと」を歌いました。キー(調)を半音ずつ上げていって、最後は結構高い調までもっていきましたが、皆さん音程の良いこと!1人も音程の外れる方がいません。音感に自信がないとおっしゃっていた方が大喜び。音感の問題ではなく発声の要領がわからず、思っている音程が出せなかっただけだったんですね。
最後に皆さんにご感想を聞いてみると、「姿勢がよくなった気がします」と仰った方がいました。そうなんです。よい発声って、自然と胸郭が拡がり、丹田に力が集まるようになっているんです。
「よい息、よい声、善い姿勢」
健康発声講座のキャッチコピーができました(笑)