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歌曲研究会vol.1終了

カリオペくまもと初の試み、「歌曲研究会vol.1~中田喜直とシューベルト」が昨日、盛会の裡に無事終わりました。
今年は中田喜直の没後25年。日本のシューベルトと呼ばれる中田と、本家本元のシューベルトの作品をカリオペのメンバーと一緒に紹介するレクチャーコンサートをしたい、と構想したのが3月の発表会の後でした。それから半年、カリオペの皆さんの演奏、熊本日独協会合唱団コール・クライゼルの演奏、そして中田の愛弟子でウィーン留学のご経験もある生野聡先生の「お話」の準備をコツコツと重ねてきました。

その積み重ねが結実したような、素晴らしいレクチャーコンサートになりました。お客様が100名を優に超え、出演者が全部で40人ぐらいいるので、国際交流会館のフラットなホールは満杯。でも不平を仰る方はなく、本当に温かく親密な雰囲気の中で、合唱、重唱、独唱、お話を取り交ぜて2人の芸術歌曲作曲家のワールドをシェアすることができました。お書き頂いたアンケートからも、直接頂いたメッセージからも、お客様方がこの時間を十分に堪能されたことが伝わってきて、やってよかったと心から安堵しました。
殊に「生野先生のお話に感銘を受けた」という感想が多く寄せられ、もっと聞きたいというリクエストも寄せられています。何か考えなくては(笑)。

私は最後にシューベルトの「岩の上の羊飼い」を、クラリネットとピアノとのトリオで歌いました。シューベルトの生涯最後の歌曲作品、1曲で3曲分ぐらいある長大で変化に富む難曲ですが、クラリネットの音が何とも言えず素晴らしく、ピアニストも阿吽の呼吸ですごく楽しく歌えました。こんなに楽しくこの歌が歌えたことが嬉しいです。
生徒さんたちもそれぞれ素晴らしい歌唱でした。歌い手ではなく歌が立ち上ってくる演奏。合唱団の「ドイツ・ミサ曲」も感動もので、アンケートには「涙が出ました」の一文も。14人ものソリストが輪舞のように演奏を繋いでいく中に、合唱や「お話」で深みと広がりが増し、お客様も心から満足しておられるのが伝わってきて、「やってよかった」と心から思いました。

来年は9月23日に会場を予約しました。次のコンセプトは何にしようかな。じっくり考えます。


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