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第九初演200年

ベートーヴェンの交響曲第9番、略称「第九」がウィーンのケルントナートーアで初演されたのは1824年のことだそう。つまり去年が初演から200年の節目だったのですね。それで、初演200年記念ということで、熊本市国際交流事業団と熊本日独協会が共催で今月いっぱい国際交流会館でパネル展をやっています。それに合わせて今日、第九の第4楽章を抜粋で演奏するミニコンサートが開催されました。合唱は私が指揮者を務める熊本日独協会合唱団コール・クライゼル。午後2時と4時の2回公演です。4人のソリストにエレクトーン伴奏も付き、合唱にはエキストラの方たちにも入って頂いて、なかなか良い演奏ができたと思います。お客様の反応も上々でした。あと一回、19日にも同じく午後2時と4時に演奏します。お近くの方はぜひ聴きにいらして下さい。

最初に第九を生で聴いたのは高校3年の時だったと思います。指揮は確か山田一雄さんで、当時師事していた先生がソプラノソロを務められました。その時の印象は、とにかく4楽章に辿り着くまでが長い、ということ。長過ぎて集中力がもたない、というのが偽らざる本音でした。音大受験の時のピアノの試験曲もベートーヴェンのソナタでしたが、1楽章だけでも十分に長いのに、これに2楽章、3楽章とあると思うと気が遠くなったものです。全楽章を通して弾くような気力も体力も技量も持ち合わせない身としては、こんなに長い曲を32曲も作ったというそのパワーが何よりの驚きでした。

その後、音大3年生の時に年末恒例のN響第九に合唱で出演した他、卒業後も何度か第九を歌う機会がありました。第九は歌うたび、聴くたびに新たな感動を覚える不朽の名曲だと思います。しかし歌うのはとっても大変。音域も音型も破天荒で、喉にはかなり負担がかかります。それでも歌いたい気持ちもわかります。この高揚感には他をもって代えがたいものがあるのです。年末の第九に毎年参加する方が多いのも頷けます。

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