2024年もあと半日。
今年はほとんどブログ更新できませんでした。
歳のせいか、年々ものごとが億劫になってきています。

今年は還暦を迎えました。この歳まで無事に生かされてきたことに深く深く感謝です。
還暦関連でいろんなイベントがありました。
今年の私的三大ニュースを時系列で挙げてみたいと思います。

１．中学校の還暦同窓会
懐かしく楽しい時間でした。誰だかわからなくなった同級生たち(笑)や、めっきりお歳を召された恩師たちと久闊を叙しました。
二次会で、中１の時に同じクラスで仄かに恋心を抱いていた憧れの男子（懐かしい言葉！）から「オレ、李佳ちゃんのこと好きだったんだよね」と、まさかの告白。側にいた友達がしばし絶句した後「それ、47年前に言わなくちゃ」と突っ込んでいましたが、私は固まったまま身動きできませんでした。だって、彼は授業中私とペアで当てられても全然目を合わせてくれず、すっごく嫌そうなそぶりだったのです。だから私はてっきり嫌われているんだと思い込んでいました。爾来恋愛には縁のない人生を送ってきたのですが、ひょっとしてこれはneue Liebe（新しい恋）の予兆？なーんて妄想を逞しくした次第。

２．還暦記念感謝コンサート
熊本県立劇場コンサートホールホワイエで、中学・高校の同級生だった友人に司会進行をお願いして、個々の曲にまつわる思い出を語りながら日本歌曲、ドイツ歌曲、オペラアリア、宗教曲を歌いました。伴奏は中学、高校、大学と同じ学校だった友人が快く引き受けてくれました。オープニングは私が指揮者を務める日独協会合唱団コール・クライゼルにによるドイツ民謡の合唱、クロージングもクライゼルと私の生徒さん達、そしてボイトレに行かせてもらっている高校のコーラス部のメンバーも加わって「平和をわれらに」の大合唱。200人以上ものお客様にご来場頂き、生涯忘れ得ぬ温かいひとときとなりました。

３．母、逝く
アルツハイマー型認知症を患ってグループホームで生活していた母が、11月20日に亡くなりました。享年83歳。還暦コンサートには施設の職員さんが車椅子にのせて連れて来てくれましたが、もう表情がなかったので、これが最後の外出になるだろうと予想はしていました。数週間の昏睡の後、施設からの連絡を受けて駆け付けて10分も経たないうちに、眠るように息を引き取りました。その日の美しい夕焼けが今も瞼に焼き付いています。

他にも、高校の還暦同窓会もあり、またラフカディオ・ハーン没後120年を記念するコンサートや、オハイエくまもと15周年記念コンサートのウェルカムイベントで歌わせて頂いたり、非常勤として勤務する熊本大学を会場に独文学会が開催されたり、振り返ればいろんなことがありましたが、終わってしまえばすべてよい思い出です。
反面、世の中は年明け早々の能登半島地震に始まり、豪雨災害、国際紛争、アメリカの政権交代、日本でも熊本でも首長の交代と、心騒ぐことの多い一年でした。被災地の皆様の息災と早期復興を、引き続き心よりお祈り致します。

さて、来年はどんな年になりますやら。世の移り行きには抗えませんが、せめて自らは心と行いを律し、身近な方たちと手を取り合ってよき年にしていきたいと思います。