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ご無沙汰でした

4月に投稿してから長いこと、ブログの存在さえ忘れていました。
それほど気持ちに余裕がなかったということで、これは由々しきことでした。

そのことに気付く余裕すらなく春から夏を駆け抜けたあたりで体調を崩し、最初は軽い咳だったのがだんだん声が出なくなり、歌が歌えない(どころか、レッスンさえできない)事態に。夏休みに入って養生専一に過ごしたものの、一度崩した体調を戻すのに2か月以上を要しました。

まだ復調していない段階でコンサートに出演し、シューベルトの大曲「岩上の牧人」を歌わせて頂きましたが、この日歌えたのはまさしく奇跡。共演のクラリネット奏者とピアニストの完璧な演奏とバックアップ、そして、本番前々日にあたかも精密な外科手術のようなレッスンで発声を変えて下さったS先生のお陰で、何とか歌うことができました。この状況でなければできなかった「発声のマイナーチェンジ」により、これから先、不調や加齢にも対応できる発声を会得することができたのは、思いがけない恩恵でした。

とはいえ、その後もまだまだ不調は続き、加齢とはこういうことかと痛感させられました。そんな中で迎えた今年のメインイヴェント「カリオペコンサートin八代」。半年余りをかけて八代の生徒さん方と準備を重ね、毎月S先生をお迎えしてレッスンに励み、メンバー一同満を持して本番に臨みました。

当日は何と400人以上ものお客様にご来場いただき、駐車場から車が溢れてしまうほどの盛況でした。
プログラムは合唱、重唱、独唱。独唱は古典歌曲、現代曲、日本歌曲、ドイツ歌曲、オペラアリアを3曲ずつ。その後私がコンサートアリア「春の声」を歌いました。

本当は11人の出演者のはずが、直前に残念ながらお2人の出演がかなわなくなり、キャストは9人でした。どんなにかご無念だったろうと思いますが、お2人も一緒に歌って下さっていると思いながらオープニングとクロージングの合唱を指揮させて頂きました。

結果から言うと、それはそれは素晴らしいコンサートになりました。打ち上げの席で、いつだったかオリンピックで最年少金メダリストになった競泳選手が言った「今まで生きてきた中で一番幸せ」というセリフが期せずして心の底から湧きおこってきました。レスナー冥利に尽きるとはこのことです。すべてが素晴らしかった。合唱も重唱もソロも、本番が最高の出来でした。演奏だけではなく司会、ステマネさん、会場スタッフさんのお働きも完璧以上でした。そして何より、会場のお客様の醸し出す雰囲気の何と温かかったこと。こんなにアットホームな、静かな一体感に満ちたクラシックのコンサートがこれまであっただろうかと思うほどでした。

これほどのコンサートができたのは、実行委員ががっちりとスクラムを組み、水も漏らさぬ行き届いた目配り心配りで、煩瑣で膨大な準備を着々と進めて下さったから。準備に練習、そしてチケット販売という3点セットの非日常的営みを、家庭や仕事を持ちながら愚痴一つ言わず黙々とこなしてこられた一途な思い。脱帽を通り越して感涙です。私も細々とながら演奏活動をやってきたので、これがどれほど大変なことか身に染みて知っています。一週間前にはS先生立ち会いのもとでステージリハーサルも行い、前々日と前日には合唱の精度を上げるために最後の自主練を行ってくださり、気がかりや思い残しの一切ないところまで準備を整えて下さいました。

そして幕開け。この日を迎えられたことを共に喜び合い、精一杯歌われる堂々たるお姿が眩しく、自分も歌わなくちゃいけないのに(笑)じっとしていられず、客席と楽屋を行き来しながらずっと胸を熱くしていました。

終演後、お客様をお見送りにロビーに出ると、口々に「素晴らしかったです」、「感動しました」、「私も頑張ろうと思いました」、「来てよかったです」、「また聴かせて下さい」と、知人友人もそうでない方もみなさん満面の笑みで声をかけて下さいました。ああ、本当に皆さんに喜んで頂けたんだと思うと、嬉しさがどんどんクレッシェンドしていきました。

2日経った今日、半ば虚脱状態でハッと「あ、ブログの更新してない」と思って開けてみたら、まあ随分とご無沙汰をしたものだと我ながら呆れましたが、ともかくこの気持ちを書き残しておかねばと思って、久し振りの更新です。

さて、結論です。今回学んだことは「もう無理はしない」。キャパシティーを見極めるトレーニングをします。

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