昨年は若い方たちが何人か入門されて、うちの教室も少し平均年齢が下がりました(笑)。
そろそろ3月の発表会に向けて選曲をする時期なのですが、初心者の方たちはイタリア古典歌曲を歌われることが多いです。私は声楽を学び始めた高校生の頃、イタリア古典歌曲の素朴で典雅な美しさに魅了されました。今でもイタリア歌曲を歌うとホッとして肩の力が抜けます。
全音楽譜出版社から出ているイタリア歌曲集の1巻は声楽を勉強する人の必修教材のようなものですが、2巻や3巻にもすごく素敵な曲がたくさん載っています。もっとも、若い頃はトスティやドナウディなどの近代歌曲や、華やかなオペラアリアの方に惹かれる人が多く、古典歌曲のよさは年を取ってからの方が感じやすいのかもしれません。
ともあれ、イタリア古典歌曲の魅力がもっと多くの人に知られるといいなと思います。