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弾き歌い

教育学部の音楽科で学ぶTさんが、先日から教員採用試験の準備でレッスンに来られています。採用試験では移動ド唱法や共通教材の弾き歌いの試験があるので、今回のレッスンはそれが中心です。

昨日は「夏の思い出」の弾き歌いのレッスンをしましたが、伴奏を弾きながら歌うのはなかなか難しいです。まず伴奏をしっかり弾けるようになることからですが、弾き歌いの場合は特に、アタマを使って分業しないといけません。この曲は、伴奏の左手が指揮者、右手は曲想表現のサポートをしながら歌に寄り添います。弾き始める前にフレーズの終わりまでの経過を先取りする、いわゆる「先を取る」ことが必要です。そして歌は、メロディに歌詞のイメージを重ねて、音楽で言葉を表現していく役割ですから、まずは歌詞の内容を明確にイメージすることが必要です。絵を描いてみたり、別の表現で内容を言い換えてみたり、情景を言葉で説明してみたりというアプローチもアリですね。そんなことを細かく分解しながらやっていくうちに、Tさんの「夏の思い出」は随分活き活きとしてきました。

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