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俳句のたのしみ

大学院時代に恩師から誘われて俳句を始めてから、もう20年近くになります。師匠のいない句会なので上達はおぼつかないものの、生活を豊かにしてくれた俳句には感謝しています。

コロナ禍以来メール句会となりましたが、先月の句会で私の句に自句解説を求められたので、短文をものしました。以下に転載します。

降りしきる銀杏落葉や市電往く

気持ちよく晴れた秋の日の午後の実景です。外出先からの帰宅途中、美しく色づいた眼前の銀杏並木に目を奪われていると、銀杏の葉が風に舞い散る中を市電が通過していきました。まるで光が銀杏の葉に化身して、電車や、電車に乗っている人々、またその人たちの日常の営みを愛おしみ、鼓舞しているかのように感じられ、生かされている喜びが静かにこみあげてきて、このような一刻の貴重さを全身に味わいながら帰宅しました。

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