レッスンで使う３点セットの1つにワインコルクがあります。片側にくわえて口の奥が開いた状態に保つのです。

そもそもコルクをくわえた時点でとてもつらいという方もいらっしゃいます。顎関節症の一歩手前の方ですね。その場合は縦半分に切って使ってもいいですが、その前に顎関節周りを指でよくほぐします。口を開けても耳と顔の境目にくぼみができない方は、まずその部分に動きがつくようマッサージします。普通、あくびをすれば口の奥は開くのですが、顎関節周りが硬いと上顎が挙がりにくいので、こういう方は下あごが下に引っ張られ、顎が外れてしまうことがあるので気を付けないといけません。

一昨日、昨日と続けて顎関節周りが硬い女性がレッスンに来られました。お二人とも繊細な性格なので、きっと気を遣うことが多く、噛み締め癖がついているのでしょう。顎関節周りをほぐしたりコルクを使って声を出したりしていると全身もほぐれてくるようで、血色が良くなってきました。気分も良くなると言われていました。お二人とももともと癖のない素直な声なので、スカッとしたぬけの良い声が出て、気持ちよかった～と喜んで帰られました。