日本語は舌や唇をあまり使わなくても喋れるので、支えの筋肉があまり発達しません。舌や唇を動かすには腹筋の力が要るのですが、日本語はほとんどお腹を使わずに喋れてしまうのです。ラクで良いとも言えますが、舌や唇をあまり使わないので滑舌が悪くなりやすく、発音が不明瞭になりがちです。
それでは舌のストレッチを。これは誤嚥防止にも有効です。
1.舌を思い切り前に出す。
2.口を閉じて舌で前歯のまわりを一周する。反対周りも。これを何回か繰り返す。
3.舌先で頬の両側をスピーディーに往復する。
4.口を軽く開け、唇の形を変えずに(下あごを動かさずに)舌だけ前後方向に動かして「アエアエアエアエ...」と発音する。
5.リップロール(軽く合わせた唇を、呼気でブルブルと震わせる)、タングトリル(江戸っ子のべらんめえ調でルルルル(舌先でRの発音を連続させる)で、顔を動かさずに音程を上げ下げする。