8.骨は空洞なので振動(響き)を伝えることができます。骨に声を響かせることを骨伝導と言い、全身の共鳴の大事な要素です。練習してみましょう。
仰向けに寝て両手で顔を覆います。そして、低い強い声でハミングをします。喉は楽に、力まないように。掌に振動が伝わるのを感じたら、その振動をそのまま感じながら徐々に手を顔から離し、体側に戻していきます。掌を上向きにして腕を床に置き、掌の振動がうっすらと続いていれば、鎖骨から指先までの骨に声帯の振動が伝わっています。体側に腕を戻していく途中で振動が消えたら、少し戻して、呼気を少し強めてみて下さい。
次に、両ひざを立て、両手を組んで首の後ろに回し、同じようにハミングしてみましょう。掌の振動を感じながら、首の骨→背骨→骨盤→膝へとその振動を伝える気持ちで、喉に力を入れないよう気をつけながら呼気圧を強めていきます。最後に、どちらかの脚の膝を伸ばし、膝まで来た振動を足の裏まで届けます。もう片方の脚も同様に。手の指先から足先まで振動が伝わるのを感じましょう。