6.呼気を垂直に高く飛ばすには、呼気圧を強める必要があります。これがなかなか難しい。どれぐらい高く飛ばすかと言えば、目と鼻の後ろあたりにある大きな共鳴腔、蝶形骨洞にまで届かないといけないのですが、声帯を抜ける時に呼気のスピードが落ちてしまって、なかなかそこまで上がり切れないのです。そこで登場するのが「トランペットのマウスピース」。楽器店でプラスチック製のマウスピースが(「練習用トランペット唄口」という名前だったと思います)1,000円ぐらいで買えます。口を真一文字に結び、真ん中あたりをほんの少し開けて、マウスピースの広い方(細い棒状の先端ではなく、その反対側)を唇に押し付け、軽く胸を張ったまま思いっきり強く吹いてみましょう。最初はスカスカの音しか出ませんが、それでもかなり腹筋を使うので、それなりに効果はあります。ムキになって吹くと脳貧血を起こすのでご注意。休み休み、少しずつ毎日吹いて下さい。その腹圧や呼気の量を覚えておいて、声を出す時に再現してみましょう。きらめきのある声が響きますよ。