Blog
ブログ

誌上発声セミナー再録(3)

~「よい声」ってどんな声?~

「耳に心地よい声」、「つやのある声」、「遠くまで通る声」、「近くで聴いてもうるさくない声」、「張りのある若々しい声」、「広い音域を無理なく動ける声」etc… よい声を出すためのポイントは、「正しい呼気流の方向」と「よい共鳴」を身につけることです。

よくある悩みとして、「息が続かない」という訴えがあります。これは息がモレているからです。原因として、1)呼気圧が弱いため呼気が副鼻腔まで届かず、口から抜ける、2)声帯がきちんと閉じていない、3)呼気筋優位の身体の使い方になっている、などが考えられます。

それから、「キンキン声」は共鳴不足です。共鳴腔(喉と口)が狭いと硬質のキンキン声になります。子供の声が硬いのは、大人より体が小さい分、喉の空間も狭いからです。また、口腔が狭いと平べったい声になります。

「声が遠くまで届かない」のは下あごに力が入っているからです。日本語は下あごに力の入る言語です。声は緊張しているところに集まるので、下あごが緊張していると声が下あごに集まり、遠くまで飛ばないのです。また、「滑舌が悪い」、「発音不明瞭」の原因は、舌根が硬いことですが、下あごが硬いと舌根も硬くなります。そうすると舌がスムーズに動かないので、滑舌も悪くなるし、舌と唇で作る子音が甘くなるので発音が不明瞭になります。

このように、原因を分析して行けばおのずと対策も生まれてきます。少しずつ探究を進めていきましょう。

ブログ一覧

Contact
お問い合わせ

お問い合わせは
お電話・メールフォームから。
さあ、ボイストレーニングを始めましょう!