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植物の「心」について(3)

音楽を聴く植物

音楽が植物の成育に関与していることは昔から知られていました。インドの伝承によれば、クリシュナ神は音楽を奏でさせることで、神の園の植物を繁茂させたとか。フロリダでは「音響開花(ソニックブルーム)」という農法があり、音楽と噴霧式散水を組み合わせることで、大玉のオレンジの収穫に成功しているそうです。
こういった音楽と植物の関係に科学のメスを入れたのが、フランスの物理学者ステルンナイメールです。量子力学を学んだ彼は1993年、物理学と分子生物学の観点から、タンパク質が合成されるときにアミノ酸が発する波動に着目。その波動に一致するメロディを”作曲”して、トマトに聴かせるという実験を行いました。この奇想天外な実験は見事に成功し、音楽を聴かせた菜園のトマトは通常の3倍も数が多く、実も大きく育ったそうです。植物のタンパク質が持つ波動と、音楽の波動が共鳴し、タンパク質の合成が促進されたと考えられています。この結果は以前のコラム「音楽と発酵」で紹介した、酒造や鰹節作りの過程で音楽を聴かせるという話にも通じるように思います。

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