見えないものの力
音楽療法というカテゴリーもあるように、命あるものは音楽に癒されます。では、目に見えない微生物たちにも、それは通じるのでしょうか? それはまだ、科学的に解明されてはいませんが、だからといって、「あり得ない」と断言できるものでもないでしょう。
目に見えない微生物が醸し出す発酵の世界は、顕微鏡が発見されるまでは解明されませんでした。しかし、先人たちは顕微鏡発見のずっと以前から、その神秘に気づき、それを利用し受け継いできたのです。何事につけ、科学的な裏付けというのは、後になって付いてくるもの。もしかしたら、真実というものは、目に見えないものの中に潜んでいるのかもしれません。
少しでも速く効率よく大量にものをつくろうという時代にあって、微生物のために心地よい環境をつくろうと、音楽を聴かせる人たち。それは、お腹の中の赤ちゃんに胎教のための音楽を聴かせる母親の気持ちと、どこか通じるような気もします。
みなさんは、発酵に与える音楽の力について、どう思われますか?